格安SIMは「料金が安い」事が重要視されがちですが、通信速度(実行速度)も重要!
という事で、実際どの格安SIM(MVNO)の通信速度が速いのか?
ドコモ、au回線別にまとめます。
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2018年版の回線速度調査結果まとめはこちら
⇒格安SIMの通信速度(実効速度)はどこが速い?ドコモ・au・ソフトバンク回線別まとめ【2018年3月版】
格安SIMの通信速度(実行速度)って実際どうなの?
2015~17年にかけて大幅にユーザーを増やした格安SIMだが問題点も多い
出典:MM総研 国内MVNO市場規模の推移(2017年3月末)
https://www.m2ri.jp/news/detail.html?id=244
MM総研は国内MVNO市場のうち格安SIMの市場規模が2017年3月末時点で前年度50.2%増の810万回線になったという調査レポートを発表しました。
810万回線は大手キャリア1社に比肩する規模。
2015年3月末からだと2.5倍位になっているので、急激にユーザーが増えている事が分かる。
MM総研は格安SIMの回線数は2017年度は1,170万回線、2018年度は1,570万回線にまで拡大すると予測している。
格安SIMの最大の問題点は通信速度が遅い事
格安SIMは、ドコモまたはauの回線帯域を借りてサービスを行っています。
その為、ユーザー数の増加速度に回線増強が追いついていません。
各社共に回線増強を頻繁に行っていますが、タイムラグがあるので改善しては遅くなるの繰り返しという状況です。
(どこかの格安SIMの速度が改善するとユーザーが増えて遅くなり、またどこかの速度が改善してという状態)
格安SIMの通信速度(実行速度)調査結果まとめ!2017年8月版
2017年8月時点ではロケットモバイルが速かったが…
【2017年8月時点の調査結果(ドコモ回線)】
8月はロケットモバイルが主役! エキサイト、BIGLOBE、nuroも熱い「格安SIM」17サービスの実効速度を比較(ドコモ回線8月編)
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1709/08/news061.html
重要な時間帯である昼時を見てみると、ロケットモバイルが23Mbpsとかなり速い。
しかし、無名の格安SIMが急に速くなったからと言って契約するのは危険。
この速度がいつまで維持できるか不明過ぎる。
7月は高速だった楽天モバイルは速度は落ちたものの6Mbps出ているので悪くない。
夕方(18時台)は、BIGLOBE SIMが40Mbpsとかなり高速になった。
ロケットモバイルは夕方も27Mbpsと安定して速度が出ている。
nuroモバイルも26Mbps。
U-mobile LTE使い放題が14Mbps、楽天モバイルは昼と同じ7Mbps位で安定。
au系はあまり変化無し。Y!mobileは若干速度ダウンか
【2017年8月時点の調査結果(au回線)】
UQ mobileは引き続き好調 mineoの速度も改善「格安SIM」の実効速度を比較(au&Y!mobile回線8月編)
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1709/12/news092.html
昼はUQ mobileが37Mbpsというau本体と変わらない位高速。
Y!mobileは7Mbpsと7月と比較してかなり速度が落ちてきている。まだ十分速いけど。
夕方(18時台)はmineo、IIJmioも2~5Mbps出ているのでドコモ回線より速い。
UQ mobileはau本体とほぼ同等の19Mbpsと時間帯に関係なく速い。
Y!mobileは7月よりは下がっているが8Mbps出ているので問題無し。
格安SIMの通信速度(実行速度)調査結果まとめ!2017年7月版
2017年7月時点でも格安SIMの速度はほとんどが遅いまま!(ドコモ系)
ITmedia Mobile等の格安SIMの実行速度チェック記事を見る限り、ドコモ系格安SIMは一部を除き、お昼時や夕方は混雑で速度が出なくなってきています。
【2017年7月時点の調査結果(ドコモ回線)】
主役は楽天モバイル? LINEモバイルは“普通”に――「格安SIM」17サービスの実効速度を比較(ドコモ回線7月編)
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1708/14/news063.html
午前中は一部の格安SIMは高速、ほとんどのSIMは普通に使えるレベル
まず最新の調査結果である2017年7月のものを見てみると、午前中はドコモ本体の速度と比較してそれほど遅くはなっていない。
mineo(Dプラン)は80Mbps以上、BIGLOBE SIM、楽天モバイル、エキサイトモバイル、NifMoが40Mbps台、DMM mobile、イオンモバイルは30Mbps台が出ている。
(ドコモ本体は100Mbps以上出ているので別格)
その他の格安SIMもほとんどが10Mbps以上出ているので悪くないと思う。
問題は昼時(ランチタイム)の速度!ほとんどが1Mbps以下
午後になると会社員の昼休みの時間と重なる為、急激に速度が低下する。
ドコモ本体は67Mbpsなので速度は下がったものの高速である事に変わりなし。
格安SIMは、最も速かった楽天モバイルですら6.44Mbps、その他は1Mbps以下がほとんど。
1MbpsでYoutubeの動画を見た場合、480Pの中画質を見る事が出来る位の速度。
上りの速度も遅いがあまり意味がないので割愛。
夕方(18時頃)は多少速度が回復
ドコモ本体も44Mbpsまで下がった。
楽天モバイルは30Mbps、FREETEL SIMは14Mbps、他社は1~2Mbps位になっている。
夜間も同じ位の速度になるのではないかと推測。
au系回線は速度差が激しい、Y!mobileは安定
【2017年7月時点の調査結果(au回線、Y!mobile)】
“安心”のY!mobileと“安定感”のUQ mobile?――「格安SIM」の実効速度を比較(au&Y!mobile回線7月編)
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1708/15/news088.html
au回線を利用した格安SIMには以下のものがある。
UQ mobile、mineo(Aプラン)、IIJ mio(タイプA)
午前中はau本体、UQ mobileがやはり速い
au本体、UQ mobileは70Mbps位出ているので速い。
UQ mobileは格安SIMというより、ワイモバイルと同じサブブランドなので回線状態は本体と変わらないのでかなり速い。
Y!mobileは20Mbps程度出ているので悪くない。
IIJmio(タイプA)、mineo(Aプラン)は2Mbps位なのでドコモ系回線よりはまだマシという程度。
午後はau系もかなり差が出る
au本体は30Mbps、UQ mobileは23Mbpsと安定した速度。
Y!mobileは10Mbps位なのでドコモ系格安SIMよりもかなり高速。
mineo、IIJmioは1Mbpsも行かないので使い物にならないレベル。
夕方(18時頃)は多少速度が回復
au本体は20Mbps、UQ mobileは12Mbpsと速度は落ちるが問題無いレベル。
Y!mobileは23Mbps位なのでこれも安定。
mineo、IIJmioは1Mbps位なのでかなり厳しい。
この調査結果から分かる事
2017年7月は楽天モバイルが速いという結果になった。
しかし、2017年5月時点ではそれほど速いというわけではなかった。
2017年5月時点で最も速かったLINEモバイルは7月では遅い部類になっている。
つまり回線増強を行った直後は速いという事です。
上にも書いているように、格安SIMの速度は回線増強のタイミングで改善するので一概に速い遅いは決められないという事が分かると思います。
(安定して遅い所もあるのでそういう所は避けた方が良い)
※ITmediaは「RBB SPEEDTEST」という回線速度ベンチマークアプリを使っています。
以前はこのベンチマークアプリ対策を行っている会社の速度が速くなったりしていましたが、最近はベンチ結果だけ速い会社は存在しないので参考になると思う。
格安SIMの通信速度(実行速度)調査結果まとめ!2017年5月版
2017年5月の調査ではドコモ系はLINEモバイルが速かった
【2017年5月時点の調査結果(ドコモ回線)】
LINEモバイル一強!――「格安SIM」17サービスの実効速度を比較(ドコモ回線5月編)
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1706/17/news013.html
この結果を見ても分かるように、格安SIMの速度は常に変動します。
5月時点では高速だったLINEモバイルが7月には遅い部類になっている。
回線増強直後は速いがユーザーが増えると遅くなるの繰り返し。
au回線はUQ mobile、Y!mobileも安定
【2017年5月時点の調査結果(au回線、Y!mobile)】
UQ mobileとY!mobileは抜群の安定感 IIJmioの遅さに不安――「格安SIM」の実効速度を比較(au回線&Y!mobile5月編)
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1706/23/news104.html
auのサブブランドであるUQ mobile、ソフトバンクのサブブランドであるY!mobileは常に安定した速度が出ている。
両社共に本家の回線をそのまま使っている(と思われる)ので、回線容量に余裕があるという事でしょう。
UQ mobileはmineo、IIJmioとの差が酷すぎると両社から抗議されているので今後どうなるかは分からない。
速度重視ならキャリアと格安SIMの中間的な存在であるワイモバイル、UQ mobileを選ぶのが一番満足度が高い!
Y!mobile ⇒ ソフトバンクのサブブランド(子会社)
UQ mobile ⇒ auのサブブランド
ワイモバイル、UQ mobile共にソフトバンク、auの回線を利用したキャリアと格安SIMの中間的存在です。
ドコモ、au系格安SIMと違って、親会社の回線をそのまま利用しているようなので、回線速度が速い事が特徴。
特にUQ mobileは、IIJmioやmineoのau回線との差が酷いと文句を言われている位に速度が速い。
IIJmio、mineoから苦情が出ているので今後はどうなるか分かりませんが、ソフトバンク、au共に他社へMNPされるより自社のサブブランドへ誘導したがっているので速度面での優遇は続く可能性が高いです。
両社共に格安SIMより維持費が高いわけでもないので、現時点では速度面を重視するならワイモバイル、UQ mobileをオススメします。
詳しくは下の記事を参照。