iOS11.1が2017年11月1日にリリースされました。
iOS11.0.3の不具合を修正したバージョンです。
今回は、最近話題になっていたWi-Fiの暗号化技術「WPA2」の脆弱性「KRACK」への対処も含まれているので早めにアップデートした方が良いです。
その他、どういった変更点があるのか?
評判、不具合等をまとめます。
目次クリックで項目へ移動します
iOS11.0.1~の修正・機能改善内容はこちら
⇒iOS11.0.1の不具合・評価は?バッテリー異常消費、アプリの起動不可、メール送信不具合等を修正【Apple】格安SIMの対応状況もアリ
⇒iOS11.0.2の不具合・評価は?iPhone8で通話中の雑音、写真が非表示になる、添付ファイルが開けない問題を修正【Apple】格安SIMの対応状況もアリ
⇒iOS11.0.3の不具合・評価は?7の触覚フィードバック、6sのタッチ入力問題を修正【Apple】格安SIMの対応状況もアリ
iOS11.1のアップデート配信開始!11/1(水)~
アップルはiOS11.1の提供を開始しました。
ダウンロード容量は約246MBです。(容量は環境によって違うと思います)
アップデートを行う前にバックアップを忘れずに取っておきましょう!
iOS10.2以前からアップデートを行う際は特に注意して下さい。
iOS11.1の修正内容は?
iOS11.0.3の配信から約三週間。
iPhone Xの発売前に配信したかったという事かな。
このアップデートのセキュリティコンテンツについては、次のWebサイトをご覧ください
http://support.apple.com/ja-jp/HT201222
新しい顔文字が70以上追加
手話の「I Love You」、動物、キャラクター、衣服、食品、妖精、モンスター等。
「Unicode Standard 10.0」に含まれる絵文字が追加。
その他にクジラやイルカなどの一部の絵文字のデザインがリアル調になった。
「3D Touch」対応ディスプレイで、画面の端を押してAppスイッチャーにアクセスする機能の回復
3Dタッチ対応のiPhoneでのエッジプレス機能が復活。
エッジプレス機能とは、画面の左端を押してから下にスライドする事でアプリの切り替え、終了を行う事が出来る機能。
iOS9に搭載されていたがiOS11になってから使えなくなっていた機能が復活。
一部のサードパーティー製GPSアクセサリーで位置情報が不正確になる問題の修正
詳細は不明ですがGPSの不具合が修正。
削除メールの通知がロック画面に再表示される問題の修正
削除したメールの通知がロック画面に表示されてしまう面倒な問題も修正。
写真関連の修正
・写真がぼやけて見える問題を修正
・Live Photosエフェクトの再生が遅くなる問題を修正
・iCloudバックアップから復元した時に一部の写真が「ピープルアルバム」に表示されない問題を修正
・スクリーンショットをスワイプするときのパフォーマンスの問題を修正
アクセシビリティ
・英語点字のグレード2の入力の対応を改善
・複数ページのPDFへのVoiceOverのアクセスを改善
・受信した通知を知らせるときのVoiceOverのローターのアクションを改善
・AppスイッチャーからAppを削除するときのVoiceOverのローターのアクションのメニューを改善
・タッチ入力モードでVoiceOverを使用しているとき、代替キーが表示されない問題を修正
・メールでVoiceOverのローターが常にデフォルトのアクションに戻ってしまう問題を修正
・VoiceOverのローターがメッセージを削除しない問題を修正
その他の改善および修正
・エンタープライズ環境で、データが管理対象Appの間で移動できない問題を修正
・心拍数の通知の設定がApple Watch Appに表示される問題を修正(第1世代)
・Apple WatchでAppのアイコンが表示されない問題を修正
iOS11.1で最も重要な修正はWi-Fiの暗号規格「WPA2」の脆弱性「KRACK」への対処
WPA2の脆弱性「KRACK」とは?
KRACK (Key Reinstallation AttaCKs)はWi-Fiの脆弱性の総称である。
米国時間10/16 に、専門家のMathy VanhoefがWi-Fiのプロトコルで暗号化に利用されるWPA2で深刻な脆弱性があると発表した。WPA2はこれまで安全な暗号化方式だと認識されていたために、この暗号方式を利用している利用者が多い。主にWindows、iOSデバイス、Android、Wi-Fiルーターなどさまざまな機器で利用されており、大きな影響となっている。
引用:wikipedia
WPA2はWi-Fiの暗号化技術で最も強力だと言われていたが2017年10月に脆弱性が発覚。
iOSだけではなく、あらゆるWi-Fi関連機器に影響がある。
「KRACK」でWPA2の暗号化が破られるとどうなる?
攻撃者はユーザーのデバイスとルーターの間のWi-Fi通信の一部に割り込むことが可能。
ただしHTTPSを用いて暗号化されている場合は、攻撃者は内容を知ることは不可能である。
攻撃者は、脆弱性を用いてWi-Fiパスワードを盗むことはできない。しかしトラフィックを復号して読むことは可能である。 空港やカフェなどの多くの公共施設のWi-Fiもこの脆弱性を持つ可能性が大きい。
引用:wikipedia
脆弱性を用いてWi-Fiパスワードを盗むことは出来ないが、通信内容を読む事が出来てしまう。
フリーWi-Fiのようなセキュリティ面に不安のある所でクレジットカード番号の入力、暗証番号、パスワード入力等を行うのは危険です。
ただし、攻撃者はWi-Fi電波が届く範囲にいる必要があるので大人数が使っているWi-Fiでなければあまり問題は無いかも。
各OS、デバイスのKRACKへの対応状況
https://ja.wikipedia.org/wiki/KRACK
Windows(7/8.1/10)⇒2017年10月のアップデートで修正
iOS⇒11.1で修正
Android⇒2017年11月のアップデートで修正
ルーター⇒各メーカー毎の対応による
影響範囲が大きいので早めにアップデートしておいた方が良いです。
iOS11.1アップデート前に注意したい事
iOS10.3以降へのOTAアップデートは危険!
iOS10.2以前のバージョンの方はOTAアップデート(iPhone、iPad単体でのアップデート)はやめましょう!
iOS10.3より新しいファイルシステムである「APFS」が導入されました。
Apple File System(APFS)は、2016年のWWDCで発表された次世代ファイルシステムで、
iOS以外にもmacOS、watchOS、tvOSにも採用されます。
フラッシュメモリストレージへの最適化、暗号化が強化されており、安定性・処理速度が向上すると言われています。
iOS10.3は、セキュリティ面だけではなく、iPhoneの高速化にも効果があるかなり大きなアップデートになります。
iOS10.3以降のバージョンにアップデートする事でファイルシステムが書き換えられますが、アップデートが中断されたりするとiPhone、iPadなどの内部データが消えてしまう可能性があります。
iPhone、iPad単体でアップデートする「OTAアップデート」は危険です。
PCのiTunesと接続し、バックアップしてからアップデートしましょう。
iOSアップデート方法(Apple公式サイト)
iPhone、iPad、iPod touch の iOS ソフトウェアをアップデートする
iTunesを使ったアップデート方法はこちらを参照して下さい。
https://support.apple.com/ja-jp/HT204204
iOS11.1の不具合は?
情報が入り次第更新します。
格安SIMのiOS11.1への対応状況は?
情報が入り次第更新します。
IIJmio
本日配信が開始されたiOS11.1ですが、手元のiPhone8でアップデートしたところ、LTE通信、テザリング等問題なく使えています。残る機種を含めた動作確認については明日までに行いつぶやきます。どうぞ今しばらくお待ちください。
— IIJmio (@iijmio) November 1, 2017
mineo
iPhoneでのiOS 11.1 × mineo SIMの動作確認が完了しました!
//【iPhoneは完了】iOS 11.1のmineo動作確認結果 | スタッフブログ | マイネ王 https://t.co/6V5wJn3A12 #mineo— mineo(マイネオ) (@mineojp) November 1, 2017
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発見次第更新します。
iOS11.1の評判は?
情報が入り次第更新します。