auは2017年7月10日に新料金プランを発表しました。
新料金プランのピタットプラン、フラットプランは7月14日から提供開始。
NTTドコモの「docomo with」に対抗したプラン。
「au ピタットプラン」はデータ使用量に応じて5段階に切り替わる料金プラン。
5分無料通話のスーパーカケホと1GBまでなら1,980円という安さをアピールしている。
「au フラットプラン」は20GB、30GBの大容量データとセットになったプラン。
どちらも「毎月割」が適用されないので注意。
目次クリックで項目へ移動します
auピタットプランは5GBまでのデータ従量制プラン
最安で1,980円/月と宣伝しているが罠がある
簡単に罠を解説すると
- auスマートバリューの割引込みの話なのでハードルが高い
- ビッグニュースキャンペーン(1,000円/1年割引)込みの話
- iPhoneの購入を伴う新規契約、機種変更時には加入出来ない
- 毎月割は適応対象外
つまり、auスマートバリュー(auひかり等の固定回線契約)が無いと500~1,000円高くなるし、2年目からはビッグニュースキャンペーンが終了する分1,000円高くなるという事。
iPhoneの場合も加入出来ないし、毎月割が適応されない為、機種代金の割引が無いのでこれまでのプランの方が安くなるケースも多い。
新規、機種変更でiPhoneを購入した時にauピタットプランに加入するには?
iPhoneの場合は購入時にはauピタットプランに加入出来ません。
しかし、他の通常プランからプラン変更を行えば加入出来ます。
ただしその場合、ビッグニュースキャンペーンは適用されないし、毎月割も終了するので損する事になるので現実的ではないでしょう。
2017/9/22よりiPhoneもauピタット/フラットプランへの加入が可能に
⇒au版iPhone 8&ピタットプラン1980円の注意点は?メリット・デメリットを解説【iPhone 8/X】
auピタットプラン(スーパーカケホ【5分かけ放題】)
データ容量 | ~1GB | ~2GB | ~3GB | ~4GB | 5GB超 |
キャンペーン適用後 | 1,980円/月 | 2,980円/月 | 3,980円/月 | 4,980円/月 | 5,480円/月 |
利用料金/月 | 3,480円/月 | 4,480円/月 | 5,480円/月 | 6,480円/月 | 7,480円/月 |
auスマートバリュー | -500円/月 | -1,000円/月 | |||
ビッグニュースキャンペーン | -1,000円/月(翌月から1年間) |
ここで注目して欲しいのは、1GB+5分かけ放題でやっと1,980円/月なんだよね。
auピタットプランは従量制なのでデータ使用量によって月額料金が変わる。
1GB以上使ったかどうかは自分で判断するしかないので、いつのまにか5GBを超えている可能性もある。動画を見たりゲームをする人には向いていないプランでしょう。
ハッキリ言って月間1GBを維持できる人ならUQ mobileの方が安い。
(auと変わらない回線品質で2GB+5分かけ放題1,980円だし、2GBを超えても回線速度が遅くなるだけ)
※2年目からは基本料金が1,000円上がるのはauと同じ
auピタットプラン(カケホ【国内通話24時間かけ放題】)
データ容量 | ~1GB | ~2GB | ~3GB | ~4GB | 5GB超 |
キャンペーン適用後 | 2,980円/月 | 3,980円/月 | 4,480円/月 | 5,480円/月 | 6,480円/月 |
利用料金/月 | 4,480円/月 | 5,480円/月 | 6,480円/月 | 7,480円/月 | 8,480円/月 |
auスマートバリュー | -500円/月 | -1,000円/月 | |||
ビッグニュースキャンペーン | -1,000円/月(翌月から1年間) |
auピタットプラン(シンプル【通話した分だけ】)
データ容量 | ~1GB | ~2GB | ~3GB | ~4GB | 5GB超 |
キャンペーン適用後 | 1,980円/月 | 2,480円/月 | 2,980円/月 | 3,980円/月 | 4,980円/月 |
利用料金/月 | 2,980円/月 | 3,980円/月 | 4,980円/月 | 5,980円/月 | 6,980円/月 |
auスマートバリュー | -500円/月 | -1,000円/月 | |||
ビッグニュースキャンペーン | -1,000円/月(翌月から1年間) |
料金プランはこの表が分かりやすい
http://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2017/07/10/besshi2553.html
auピタットプランの3種類は通話定額の種類が違う
スーパーカケホ⇒1回5分以内の国内通話かけ放題
カケホ⇒24時間国内通話かけ放題
シンプル⇒従量制(20円/30秒)
スーパーの方が劣化プランなのが分かりにくさの原因だと思う。
auピタットプランは既にauを利用している人は端末を購入しなくても加入出来る
端末購入をしなくても加入出来るので、毎月割が終了しているなら加入するのもアリ。
毎月割が終わっていない場合はピタットプランに加入すると毎月割が終了してしまうので損になるケースが多いと思う。
iPhone利用者もauピタットプランに加入可能
iPhoneの購入を伴う新規契約、機種変更時には加入出来ないが、iPhone利用者ならauピタットプランに加入出来る。
ビッグニュースキャンペーン(1年間1,000円割引)は新規契約・機種変更時のみ加入可能
https://www.au.com/mobile/campaign/big-news/
受付期間:2017年7月14日~2017年12月31日
機種変更・新規契約(他社からお乗りかえ含む)と同時に「auピタットプラン」もしくは「auフラットプラン」に申し込むと翌月から1年間毎月1,000円割引。
※機種変更、新規、MNPの時に機種の購入を行わない場合は対象外
ビッグニュースキャンペーンは既存ユーザーのプラン変更でも適用されるのか?auに聞いてみた!
やはりビッグニュースキャンペーンに加入するには、新規、機種変更の場合のみでプラン変更では適用されない。
auピタットプラン自体は既存ユーザーもiPhoneユーザーもプラン変更で加入出来るが、ビッグニュースキャンペーンは適用されない。
やはり微妙なんじゃないかこのキャンペーン(笑)
auフラットプランは20~30GBの大容量プラン
auフラットプランは大容量が必要な人には良いプラン
auフラットプラン(スーパーカケホ【5分かけ放題】)
データ容量 | 20GB | 30GB |
キャンペーン適用後 | 4,500円/月 | 6,500円/月 |
利用料金/月 | 6,500円/月 | 8,500円/月 |
auスマートバリュー | -1,000円/月 | |
ビッグニュースキャンペーン | -1,000円/月(翌月から1年間) |
auフラットプラン(カケホ【国内通話24時間かけ放題】)
データ容量 | 20GB | 30GB |
キャンペーン適用後 | 5,500円/月 | 7,500円/月 |
利用料金/月 | 7,500円/月 | 9,500円/月 |
auスマートバリュー | -1,000円/月 | |
ビッグニュースキャンペーン | -1,000円/月(翌月から1年間) |
auフラットプラン(シンプル【通話した分だけ】)
データ容量 | 20GB | 30GB |
キャンペーン適用後 | 4,000円/月 | 6,000円/月 |
利用料金/月 | 6,000円/月 | 8,000円/月 |
auスマートバリュー | -1,000円/月 | |
ビッグニュースキャンペーン | -1,000円/月(翌月から1年間) |
auフラットプランは20GBプランが結構お得
auフラットプラン20GBは全てのキャンペーンを適用すると4,500円/月です。
auピタットプランは5GB以上の場合5,480円/月なので、auフラットプランの方が安い。
毎月3GB以上使う人はauフラットプランの方がお得になっています。
ただし割引をフルで適用させないと安くないし、2年目からは基本利用料金が1,000円上がる
auピタットプランと同様に、auスマートバリュー割引、ビッグニュースキャンペーンを適用させないとあまりお得感は無い。
2年目からは20GBプランの場合、5,500円/月になるので他社とそれほど差はない。
あくまで割引をフル適用させた1年目が安いという事です。
auピタットプラン、フラットプランをオススメ出来る人は?
auピタットプランをオススメ出来る人
データ使用量を自分でコントロール出来る人(1GB以内で抑える)
機種代金の支払いが終わっている人
auスマートバリューに加入可能な人
Android機が使いたい人
auフラットプランをオススメ出来る人
毎月5GB以上のデータ容量が必要な人
機種代金の支払いが終わっている人
auスマートバリューに加入可能な人
Android機が使いたい人
iPhoneが欲しい人、毎月割があった方が良い人には向いていません。
auフラットプランで20GB使いたい人以外には微妙なプランかなーと思う。
auアップグレードプログラムEXも開始!これはお得なのか?
auアップグレードプログラムEXはauピタットプラン、フラットプラン契約時に申し込める
https://www.au.com/mobile/upgrade-program-ex/?bid=we-dcom-newplan3taro-l-0004
auアップグレードプログラムEXは月額390円で加入できます。
スマホ購入時にauアップグレートプログラムEXに加入し、機種代金を割賦契約(48回)すつと24ヶ月後に新たな機種に変更した際、残りの分割金額(最大24ヶ月分)が無料になるというものです。
auアップグレードプログラムEXのメリット
390円x24回=9,360円と機種代金12ヶ月分を支払う事で、機種変更を行った場合前の機種の残債の支払いが不要になる。
10万円位の機種(Galaxy S8とか)を購入したとすると、支払う機種代金は12ヶ月で大体2万円前後だと思うので、約3万円を支払う事で新しい機種が使えるというイメージ。
毎年、Androidの新機種で10万円位するハイスペック機を機種変更しつつ使いたいという人向けでしょう。
安い機種の場合はあまり得にならないと思う。
iPhoneはauアップグレートプログラムEXの対象外なので注意。
auアップグレードプログラムEXのデメリット
古い機種は返却する必要がある。
返却する機種が故障している場合は故障時利用料20,000円(不課税)か「故障紛失サポート」に加入している場合は2,000円(不課税)を支払う事になる。
スマホを雑に扱う人には向いていないプログラムでしょう。
auアップグレートプログラムEXを利用せずにMNPや解約した場合の解約金は特に無し。
ただし、その場合は残債を一括で支払う必要があるし、その時点まで支払ったauアップグレートプログラムEXの月額利用料金も無駄になる。
こういったプログラムは、auから他キャリア、格安SIMに移行しにくくするという目的もあるので長くauを使うつもりではないなら入らない方が良いかもしれない。
iPhoneが欲しい人は「auアップグレードプログラム」(EXではない方)に加入出来る
iPhoneが欲しい人はEXではない「auアップグレードプログラム」の方に加入出来る。
「auアップグレートプログラム」は月額300円で12ヶ月以上利用すると、旧機種の分割代金の残債の最大7ヶ月分が無料で機種変更出来るというもの。
個人的な意見だけど、iPhoneは買取価格が高いのでこのプログラムを使うよりも普通に買取業者に売った方が高いと思う。
iPhone6s 64GBが今だに4万円位で売れる。
Android機の場合は値下がりが早いのでauアップグレートプログラムを使うのも悪くないでしょう。
docomo with(ドコモ ウィズ)とau ピタットプランどちらが良いのか?
選べる機種が限られるがdocomo withは強力なキャンペーン
docomo withは、対象機種(2017年7月時点では2機種)の購入で加入出来るプラン。
2017年7月時点では「arrows Be」「Galaxy Feel」が対象機種になっているが、両方とも3~4万円位のミドルスペック機。
ドコモ2017夏モデルのdocomo with対象機種についてはこちら
⇒ドコモ2017夏モデルを買うならどれ?Xperia XZs、XZ Premium、Galaxy S8、AQUOS R、arrows Be、Galaxy Feel等を解説!
カケホーダイライト+2GBで5,500円-1,500円=4,000円
1,700円(カケホーダイライト:5分かけ放題)
300円(SPモード)
3,500円(データパックS 2GB)
=5,500円
docomo withは毎月1,500円割引。
-1,500円(docomo with)
=4,000円
auピタットプラン(2GBまで)は2,980円なのでauの方が安い。
auは2年目から1,000円高くなるので2年目と比較すると同等。
しかしauの場合は従量制なので2GBを超えると高くなるし、スマートバリュー、ビッグニュースキャンペーンの適用が必要。
大容量プランならauの方が有利だが
auフラットプラン20(+スーパーカケホ)なら月額4,500円で利用可能。
スマートバリュー、ビッグニュースキャンペーンを利用しない場合でも6,500円。
ドコモの場合、ウルトラデータLパック(20GB)は6,000円。
カケホーダイライト(1,700円)+SPモード(300円)を加えると8,000円になってしまう。
20GB以上の大容量プランならauの方が安い。
ただしドコモの場合、docomo withを使わずに「月々サポート」のある機種を購入した場合は月々サポートが1,600円位付くので差はほとんど無い。
ドコモの場合はシェアパックが強力
ドコモは一人で利用するより、家族等の複数人でシェアパックを使ってパケットを共有する場合にアドバンテージがあります。
一人の場合(カケホーダイライト+2GBで4,000円)
docomo withを利用しずっとドコモ割を除いた場合。
複数人の場合、二人目からは月額280円で利用可能になる。
5GB(シェアパック5)を複数人でシェアするのは実用的ではないけど、複数人でシェアすると安くなるという事は分かるはず。
実用性のあるウルトラシェアパック30の場合は13,500円。
3~4人でシェアするなら安くなると思う。
au1980円/月キャンペーン ピタット/フラットプランは本当に安いのか?docomo withと比較!まとめ
で、結局auピタット、フラットプランはどうなんだ?
キャリアのキャンペーンは毎回微妙だなあという結論。
auにしろドコモにしろ一長一短はあるが、よく見るとほぼ同じなんだよね。
どちらかが圧倒的に得になるという位の差は付いていない。
3~5GB+5分かけ放題で十分というライト層でも、機種代金込みで6,000~8,000円/月位になってしまうのが現状です。
それなら格安SIMはどうなの?
格安SIMの場合、5GB+5分かけ放題で大体どこでも3,000円/月位です。
機種に関してはSIMフリースマホは安くて良い機種が揃っているので、2~3万円程度で十分高性能な機種が買えます。
iPhoneが欲しいならAppleStoreでSIMフリー版を買えば良いだけ。
キャリアのように2年契約時の割引(毎月割等)は無いものの、契約に縛られる事も無いので気軽に他社のSIMを使えるし、SIMフリー版iPhoneは買取価格がキャリア版より高いので売る時に得になる。
⇒おすすめのSIMフリースマホまとめ【ミドルクラス編】3万円台シムフリー機【2017年3月版】
格安SIMの弱点は回線速度低下問題
格安SIMはドコモ、auの回線を借りて運営しています。
自前の回線ではないのでユーザーの増加速度に回線増強が追いついていません。
特にお昼時や夜は混雑で回線速度が遅くなるケースが多い。
一部の会社は割り当て人数を絞ったプレミアム回線を用意したりもしていますが、特定の時間だけ遅くなる問題はそう簡単には解決しないでしょう。
ピークタイムに合わせた回線増強を行うと採算が合わなくなると思うので。
回線速度を重視するならキャリアと契約した方が良いです。
月額料金が高いだけの事はあるという事です。
キャリアと格安SIMの中間的存在であるUQ mobile、Y!mobileは回線品質が良く価格も安い
Y!mobile ⇒ ソフトバンクのサブブランド(子会社)
UQ mobile ⇒ auのサブブランド
となっています。
ワイモバイル、UQ mobile共にソフトバンク、auの回線を利用したキャリアと格安SIMの中間的存在です。
ドコモ、au系格安SIMと違って、親会社の回線をそのまま利用しているようなので、回線速度が速い事が特徴。
特にUQ mobileは、IIJmioやmineoのau回線との差が酷いと文句を言われている位に速度が速い。
IIJmio、mineoから苦情が出ているので今後はどうなるか分かりませんが、ソフトバンク、au共に他社へMNPされるより自社のサブブランドへ誘導したがっているので速度面での優遇は続く可能性が高いです。
両社共に格安SIMより維持費が高いわけでもないので、現時点では速度面を重視するならワイモバイル、UQ mobileをオススメします。
詳しくは下の記事を参照。
⇒ワイモバイルSIMと格安SIMどっちが良い?iPhoneは使えるのか等を詳しく解説【Y!mobile】