ドコモは他社からの乗り換え（MNP）のキャッシュバックを廃止すると発表しました。
au、ソフトバンクも追従すると思われます。
携帯電話料金の引き下げ策を検討してきた総務省有識者会議ですが、第5回が12月16日に開催されました。
12月16日の第5回が最後の会議となっており、取りまとめ案が発表されました。
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安倍首相の「携帯料金の負担軽減を」という発言から始まった総務省有識者会議
10月19日の第1回から早くも2ヶ月が経過し、5回目の会議も終了しました。
わずか2ヶ月での取りまとめはどうなったのか？
10/26の第2回の時点の記事ですが、全く意味の無い会議をしています
⇒携帯電話大手3社が「実質0円」見直しに前向き発言！MVNO業者は回線賃貸料が高いと発言
総務省の有識者会議が取りまとめた報告書の内容
（１）利用者に合ったプラン（料金体系）の提供
スマートフォンで動画をあまり見ない人など、データ通信量の少ない人（ライトユーザー）向けの料金プランを検討すべき。
現在高齢者向けに提供されている5000円以下のプランの価格を参考に、年齢や機種を限定せずライトユーザーが利用しやすいスマートフォンの料金プランを提供したらどうかという内容です。
以下感想
現在はNTTドコモ、au、ソフトバンク共に、データ通信量が最も少ない定額プランは2GBとなっています。通話無制限プランと合わせると各社共に月々の利用料金は、一ヶ月6,000～7,000円位となっています。
今回、「5,000円以下のプランを年齢、機種等を限定せずに提供すべき」
と提案されたのは良い事ではないでしょうか。
各キャリアが2015年秋から始めた月額1,700円の電話かけ放題プラン（1回あたりの通話時間に制限がある）は、組み合わせる事が出来るデータ通信プランが限定されており、支払い月額は以前とほぼ同じで値下げにはなっていません。
今後は、月額1,700円の電話かけ放題プランと2GB以下のデータ通信プランの組み合わせが可能になれば、月額5,000円以下のプランは実現しそうです。
しかし、料金プランは柔軟に選べるべきだし、ライトユーザーだけではなく数の多いミドルユーザーの負担を減らすことが一番の解決策だと思います。
（２）実質0円・キャッシュバックの廃止
MNP等で携帯キャリアを乗り換える利用者を対象とした「実質0円」などのサービスは不公平だとして、スマートフォンの実質0円販売や、高額キャッシュバックの見直しが盛り込まれました。
これに対しドコモはMNPでのキャッシュバックと実質0円を廃止すると発言。
キャリア側から全国の販売代理店への監督、指導を行い徹底して行くそうです。
au、ソフトバンクも追従するものと思われます。
以下感想
実質0円、キャッシュバックが廃止されるとどうなるのか？
まず、キャッシュバックが無くなるとMNP（番号そのままでの他社への乗り換え）が停滞するでしょう。
MNPが停滞すると、携帯電話・スマートフォンが売れません。
実際、今はもう新規よりもMNPの方が携帯電話の販売数は多かったりします。
携帯電話が売れなくなる事で携帯電話メーカーや代理店の中には撤退する所も出るのではないでしょうか。
販売代理店や家電量販店などに大手通信会社から支払われていた「販売奨励金」が無くなる事で、通信料金は少しは安くなると思います。
しかし、携帯電話本体の価格は高くなるでしょう。
中古や白ロムも高くなり、買い換え需要は鈍化すると思います。
本当にこれで「消費者の携帯料金の負担軽減」になると思っているのだろうか？
（３）中古市場の拡大
利用者がより価格の安い携帯電話端末を入手しやすくなるように中古の携帯電話市場を拡大させる事が望ましいとしています。
以下感想
なんだこれは全く意味が分からない！
中古市場を拡大すると言っても、買替え需要の低下の解決策にはならないと思います。
まず、今流通している中古携帯電話のほとんどはMNPのキャッシュバックのお陰で安く入手出来た新品同然の白ロムと呼ばれる中古品です。
MNPのキャッシュバックが廃止されるとこういった品は姿を消すか、とても高額になるでしょう。
その他の使い古しの中古品を買えということ？
新品同然の白ロムなら買いますが、中古の携帯電話なんて欲しい人がそんなに多くいるとは思えない。
ゲーム機などでもそうですが、中古のソフトは売れますがハードは中々売れません。
そもそも新品が売れるからこそメーカーの利益になり、新製品の開発費になるわけです。
結局、何の意味があったのか分からない有識者会議
総務省は大手キャリアのSIMロック解除拒否に対して指導をすべき
総務省が本当にしなければいけない事は、大手キャリアのSIMロック解除拒否に対する業務改善命令ではないでしょうか。
ドコモ、ソフトバンクはSIMロック解除を半年間受け付けない＆中古端末の解除も受け付けません。（auは中古端末のSIMロック解除可能）
この問題をまずなんとかして欲しいものです。
結局、消費者に出来る事は素早い行動のみ！今のうちにお得に乗り換えておきましょう
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⇒ソフトバンク乗り換えキャンペーン・キャッシュバック情報2016【softbank学割情報もあり】損しないMNPの方法を解説
